バイオディーゼル燃料とは


バイオディーゼル燃料(BDF)
・主に廃植物油を利用した軽油に替わる燃料油。
・主に廃植物油を、アルカリ触媒下、メタノールと反応させメチルエステル化したもの。
・粘度を下げる等の化学処理により、ディーゼルエンジンに使用可能。


原料
菜種油、パーム油、ひまわり油、大豆油などの植物油、魚油や牛脂などの獣脂及び、
廃食用油(てんぷら油)など、様々な油脂がバイオディーゼル燃料の原料。


バイオディーゼル燃料と軽油の比較
燃料性状 BDF 軽油 削減率
黒煙濃度(%) 6 18 66.7%
CO2(kg-CO2/l) - 2.64 -
SOx(ppm) 0.2 22 99.1%
NOx(ppm) 125 135 7.4%
※tank to wheel


付随的メリット
・原料でもある菜の花を使用していない畑に植え、観光客を呼べば地域活性化になる。
・家庭などから排出される天ぷら油を主に使用するので、川に流すなど公害問題の解決にもつながる。


製造方法 (エステル交換反応)

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製造システムの概要

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精製方法の種類
@水洗浄による精製

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特徴
・設備購入コスト
 安価
・ランニングコスト
 アルカリ排水の処理が課題となり、排水規制が厳しい地域では排水処理コストが高額となる可能性がある。
・廃食用油の制約
 比較的きれいな廃食油が50%以上あることが、精製において望ましい。水が混入している場合、
前処理で除去しておく必要がある。


A吸着剤・遠心分離による精製

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特徴
・設備購入コスト
 比較的高価
・ランニングコスト
 吸着剤や遠心分離機等のために薬剤費や電気代等はかかるが、水処理コストがかからず結果的に安価となる。
・廃食用油の制約
 多少品質が悪い廃食油も使うことが可能だが、グリセリンの排出量が増加し、処理コストがかかると考えられる。
水が混入している場合、前処理で除去しておく必要がある。



>>BDFとは(八ヶ岳ヒューマンエナジー)

>>バイオディーゼル燃料(伊那谷菜の花楽舎)



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